なんとなく体が重い。
肩がこる、頭が重い、よく眠れない。
気になって健康診断を受けてみても、数値はどれも基準の範囲内。
「異常なし」と書かれた結果を見て、それでも不調は続いている。
そんな状態を指す言葉が、「未病」と「不定愁訴」です。
病気ではない、けれど健康でもない
未病とは、東洋医学に古くからある考え方です。
健康と病気のあいだにある、揺らいだ状態を指します。
一方、不定愁訴は、はっきりした原因が見つからないまま続く不調のこと。
だるさ、めまい、動悸、冷え、気分の落ち込み。
症状が日によって変わることも珍しくありません。
どちらにも共通しているのは、検査では捉えにくいという点です。
健康診断が見ているもの
健康診断は、病気を早く見つけるための仕組みです。
血液の成分や血圧など、数字にできる項目を測っていきます。
けれど、体の調子はそれだけで決まるものではありません。
自律神経のバランス、呼吸の深さ、細胞に届いている酸素の量。
こうした要素は、通常の検査項目には含まれていません。
数値に表れないから問題がない、とは限らない。
そこに未病のわかりにくさがあります。
呼吸から見直してみる
不調が続くとき、見直したいことのひとつが呼吸です。
緊張や忙しさが続くと、呼吸は自然と浅くなります。
浅い呼吸が続けば、取り込める酸素の量も少しずつ減っていきます。
酸素は、細胞がエネルギーを生み出すために欠かせないものです。
それが足りない状態が続けば、疲れやすさやだるさとして表れてきます。
「なんとなく不調」の背景に、こうした積み重ねがある場合があります。
小さなSOSに、耳をすませる
未病の段階は、まだ整えやすい時期でもあります。
深く息を吐く時間をつくる。
窓を開けて、空気を入れかえる。
眠る時間を、少しだけ早める。
どれも特別なことではありません。
けれど、続けるほどに体の感覚は変わっていきます。
「異常なし」と言われても、感じている不調は本物です。
その小さなSOSに気づけるのは、自分自身だけかもしれません。
